【はじめに】
私たちJCは、明るい豊かな社会の実現を目指し、「修練・奉仕・友情」の三信条を掲げ活動を行っています。今から100年前、アメリカのミズーリ州、セントルイス市の銀行員であったヘンリー・ギッセンバイヤーは、社会問題に青年が関わり、それらを巻き込んで行くという主旨で、メンバー間の懇親と若者の社会的地位の向上を目的とした青年クラブを立ち上げます。その想いは世界中に伝播し、日本にも1951年に「新しい日本の再建は我々青年の仕事である」という覚悟の下、日本青年会議所が創立され、菊池市にも749番目のLOMとして1988年2月に菊池青年会議所が認証されました。現在に至るまでの28年の歩みの中で、脈々と受け継げられてきた歴史と伝統を引継ぎ、地域の更なる発展に貢献するために活動を行う必要があります。


【地域から必要とされる団体として】
現在、日本には697の会員会議所があり各地で地域に根差した活動を行っています。私たちも地域で必要とされる団体として、頼られる存在として自分たちの活動に加え、地域のことを知り自らが積極的に動いて地域に貢献しなければいけません。私たちは、JC宣言文の中で、個人の自立性と社会の公共性が生き生きと協和する確かな時代を築くために率先して行動することを宣言しています。明るい豊かな社会の実現という目的を達成するためには、私たち青年が意識を変革させ、自ら動いて活動を行わなければいけません。その活動の中で汗を流し、経験を得ることで個人が成長し組織力の底上げにつながると考えます。市民から求められる団体として、確かなまちづくりを行える人財となるために直向に活動を行って参ります。


【他団体、他LOMとの連携】
菊池市には、JC以外にも様々な団体があります。近年では、商工会青年部、JA青壮年部の方々と交流を図って来ました。それぞれの団体が持ち味を活かし、菊池の発展ために様々な事業を展開されています。私たちもそのことに目を向け、内部の活動だけではなく、高くアンテナを張り他団体と有機的に連携し、その連携を深めることが大切です。ステージは違っても地域を想う同志がその英知を集結し行動を起こせば、この菊池は更なる発展を遂げ、より良いまちになると考えます。また、他LOMや熊本ブロック協議会とも引き続き連携し、相互関係を強め協力体制を取って行きます。出向に関しても、志を同じくする仲間と出会うことで見識を広め、LOMでは経験することができないことを感じていただきたいと思います。私自身、そこで大きな学びを得ることができました。自ら動いて経験したことは必ず自己成長の基になります。積極的に自ら動いて参画し、出向して得た経験とそこで出会った仲間との機会を活かし、その学びと経験を自身の成長につなげてほしいと思います。また、2016年度には山鹿の地で第49回熊本ブロック大会が開催されます。隣接するLOMとして、しっかりサポートして行きます。


【会員の拡大】
1945年の敗戦後に荒廃した日本をどうにかしようと日本にも青年会議所ができました。それぞれのまちに会員会議所が誕生し、先達が各地で運動を展開されてきました。現在は全国で697の会員会議所が活動しております。JCは20歳から40歳までの品格ある青年で構成されており、40歳を迎えるとその年で卒業ということになります。これは、JC独自のシステムで常に青年だけで構成されている若い組織であり続けるということです。卒業者が出るということは、新たな会員を迎えることができなければ会員減少の一途を辿ることになります。自分たちの活動を大きくするためには会員の拡大は必須です。2016年度は7名の拡大を目標に会員の拡大に力を注ぎます。


【意識の変革】
JCは会員を拡大するという表現をします。勧誘ではなく拡大です。ただ入会していただくというだけでは勧誘になってしまいます。入会したメンバーを成長させるということが拡大なのです。JCに入会する動機は様々ですが、仲間が増える、自分自身の成長のため、自分自身の仕事につながる等が多く挙げられています。この場合は、主語が全て「私」であるということです。JCは入会する前の動機と入った後の目的が変わります。自分自身で修練を積み、自己成長させ、地域のために何かをするという意識に変わり、「公」という概念を持つ様になります。これはJCが唯一無二の存在であると思っております。また、JCは究極の趣味であるとも言われます。趣味には、お金も時間も使いますが、仕事や家庭を犠牲にしたりしません。犠牲にするのではなく選択をして興じるのと同じで、JCも自分で活動を決めて行います。40歳までにしかできないことは何か、それまで自分自身の修練を積み、40歳を越えてからの人生のため、自分自身の成長のための自己投資をしてそれまでの活動を行います。誰かがやるだろうではく、自ら率先して動いて地域を牽引する人財となり地域に貢献できる様にならなければいけません。


【事業の構築】
JCが事業を行う場合、まず目的を定めます。その目的には背景があり、それを達成するための手法があります。参加していただくための推進方法と、その後、その事業を行った場合にどの様な効果があるのかを計画の段階で決めます。それを会議で協議し、議論を交わしながら事業を構築して行きます。事業を終えた後は、その目的は達成できたのか、参加推進方法は間違っていないか、期待された効果はあったのか、問題点と次につなげるための引継ぎに至るまで、全てのことを検証し報告書を作成します。この事業報告書が事業の集大成になるのです。この過程でその事業の担当委員長は委員会メンバーと協力し事業構築する訳ですが、JCは基本的に自分たちの会費で活動を行っています。管理費、負担金から事業に必要な事業活動費についても全てメンバーの会費によって賄われます。事業に関わる費用を算出し、効率的に予算書を作成します。そして、その事業報告の決算まで、しっかり行います。そうすることで事業そのものの精度を上げ、次の事業計画に活かしています。この事業を構築するまでの過程がメンバーの成長の糧となっています。委員長は担当者として、委員会メンバーを中心に事業を構築します。その中で、判断力と指導力が問われます。委員会メンバーは委員長を支えるための動きが必要となり、委員会の連携力が不可欠となります。それに対し、担当の副理事長は的確なアドバイスを送らなければいけません。そして、運営側は組織運営の重要な役割を担う要として円滑な会議運営を行い、その事業を後方から支えて行く必要があります。こうして、一つの事業をつくり上げるまでに各人がそれぞれの役割を担い事業当日まで、事業終了後は事業報告書が審議可決されるまで進めて行きます。それぞれの担いを全うし個人がスキルアップすれば、より強い組織となりそれがLOMの成長につながります。


【2つの継続事業】
菊池JCには、毎年継続して行っている事業があります。2006年から始まったキッズサッカー大会と、2013年から始まった菊池市地域活性化プロジェクトです。キッズサッカー大会は、青少年育成事業として子どもたちの心身の健全な成長を図るために行われて来ました。2016年度もNPO法人菊池市サッカー協会様から協力を賜り、大会まで連携して進めて参ります。2016年度で11回を数える大会では今まで受け継がれて来たものを継承し、新たな色を付けて行いたいと思っています。本年度もサッカーを通じて、交流を図り子どもたちの笑顔が見られる大会を構築します。また、2016年度で3回目を迎える菊池市地域活性化プロジェクトでは、これまで同様、菊池市の高校生の皆様とともに菊池を活性化させるため、より具体的なプランを作成し、その実現に向けて動ける体制を取りたいと考えています。また、その過程で行政との連携を継続し、より魅力的な大会へ向けて進めて行きます。


【活動から運動へ】
JCがなぜ活動を行うのか。地域のために活動をしています。まちづくりを行うためのひとづくりをする団体として地域に貢献します。とよく言われます。明るい豊かな社会の実現という目的に向かい活動を行っている訳ですが、いつまでも自分たちだけで活動をしていたのでは、自分たちだけの内輪の活動だけになってしまいます。例えば、まちをきれいにしようとJCがゴミ拾いを始めました。最初は、自分たちだけでまちをきれいにする清掃を行います。しかし、ずっと自分たちだけでゴミ拾いをしていては、まちはきれいにはなりません。次のステージでは、市民の皆様と一緒にまちをきれいにして行きます。一緒にゴミを拾います。自分たちだけの活動だったものを市民の皆様を巻き込んで、まちをきれいにする運動に発展させます。それを進めて行くとゴミを捨ててはいけないという意識が芽生え、最後はゴミを捨てる人がいなくなるところまで進めると、意識を変えることができたと言えるでしょう。この様に自分たちの活動を広めて行けば、それはやがて運動となり大きく動き出します。私たちは、菊池のまちを良くしたい、菊池のために何かしたいと思ってここにいます。菊池を良くするために集められた訳ではありません。菊池を良くしたいという自らの志でここに集まったのです。必要とされる団体になるために、まず自分たちが行っていることをしっかりと伝えて行くべきだと思います。自分たちの活動に対して誇りを持ち、その意味と意義とをしっかり伝えて行くことが大事だと考えます。


【結びに】
和を以て貴しと為す。これは約1400年前に聖徳太子によって制定された十七条憲法の第一条です。抗争が起きる中で聖徳太子が願ったのは人と人の和でした。この言葉は、日本人の思想に大きな影響を与えました。人と付き合う上での基本であり、組織を運営する上での大原則とされました。これこそが、戦後や大震災後の復興を成し得た原動力になったのだと思います。私がJCで最も感じているのがこの「人と人の和」です。人が人と付き合う上で最も大切なことであり、絆や連携といった言葉はこの「和」というものから始まると思っています。そして、これが強い組織がJCだと思っています。しかし、この「和」というものを間違うと「なれ合い」というものに変わり、組織運営の妨げになってしまいます。そうならないために、同じ目的に向けて全員で協調し活動を行います。活動を行うにあたり、困難なことは起きると思います。つらいことも失敗することもあると思いますが、楽しさを感じるためにはそれらを乗り越える必要があります。失敗を恐れて本気を出さないことの方が問題だと思います。失敗を恐れず本気で取り組み全員でそれを乗り越えて行きたいと考えています。全ての変化は自分自身を変えることから始まります。自らの意志で動き、意識を変革させ活動を推進しましょう。