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「青雲之志」~能動的JAYCEEが地域の未来を切り開く~

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【はじめに】
 2004年初頭、私は菊池青年会議所(以下、菊池JC)に入会しました。当初は例会と委員会の月2回だけ出席すればいいだろうと考え、JCについても知り合いを増やすサロンであるという認識でした。しかしながら、地域のため、菊池JCのために喧々諤々の議論を交わし、事業のために寸暇を惜しんで準備し、実行していく尊敬すべき多くの先輩方を見ながら、徐々に自分自身の認識が変わっていくのを感じ始めました。40歳までという限られた期間の中で自らを鍛え上げ、地域や社会全体にどのように役に立つかを考え行動できる人を育てる「学び舎」であると。


DSC_0359.JPG【JC活動の意義】
 第35代アメリカ合衆国大統領であるジョン・F・ケネディは、就任演説で「アメリカがあなたに何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたがアメリカに何をできるのかを考えてほしい」と述べました。この件は「アクティブ・シチズン」と呼ばれ、とても有名であり、現在も様々な形で引用されていますが、この後の部分はあまり紹介されていません。「我々があなたに求めているのと同じレベルの犠牲を我々にも求めてください」と続きます。つまり国家の存在意義を説き、国民に能動的な行動を促しています。私はJCにおいても同じであると考えています。私たちは時間に追われ、仕事や家族に後ろ髪をひかれながら、JC活動を続けています。しかし、受動的ではなく能動的にその責務を全うすれば、世のため人のために役に立ったという大きな達成感と多くの仲間を得ることができます。1年ごとに新しい役割を与えてもらい、さらに大きな感動を与えてくれます。JCには「修練、奉仕、友情」の三信条がありますが、その能動的実践による自己成長こそがJCの最大の存在意義だと考えています。


4318582638_7db3ac78b3_o.png【自己成長とは】
 JCメンバーは経営者が多く、そうでないメンバーも組織の中核を担っている方がほとんどです。成功に導くのか失敗に終わるのか自らの決断次第で変わる立場にいます。限られた選択肢の中で最も効果的な選択をするためには、自らを積極的に鍛え、視野を広げていくことが必要です。そのために様々な書物を読み、多くの人と交わり議論をし、たくさんの経験を積むことが重要であると考えます。JCにはその多くが揃っています。LOM、ブロック、地区、日本、アジア、世界と範囲ごとの問題を考え、多くの仲間と知り合い、多くの経験することができます。私も2008年にブロック委員長をさせていただく機会を得ました。LOMだけでは味わえない大きな感動をいただき、その後のJC活動が能動的になっていくきっかけになりました。メンバーそれぞれが事情を抱え、活動が制限されることは理解できます。しかしながら、交流や事業を通して経験を積み重ねていくことは、人生において決断を迫られたときの大きな助けになります。40歳までの限られた期間しかありません。自らの限界を決めず「器」を広げる能動的な活動を展開していけば、地域や時代に求められるJAYCEEとしての自己成長を促すことになるでしょう。私自身もJCで得たものをメンバーに伝え、代々受け継がれてきた菊池JCの理事長職を全うし、自己成長すべく努力します。


kiss2 140.JPG【地域で生きるJAYCEEとして】
 昨年、菊池JCは25周年を迎えました。これまで数多くの先輩方が地域のために不断の努力をされてきた結果であり、菊池市民をはじめ多くの関係者の皆様のご協力の賜物であります。私たち現役メンバーはそれを受け継ぎ、さらなる発展を遂げなければなりません。そのためには、これまで積み上げてきたものを大切にしつつもこだわり過ぎず、未来を切り開くために新たなことに果敢にチャレンジし続けなければなりません。地域のために本当に役に立つことを考え、地道に時代性と普遍性を併せ持った活動し続けることが、地域における価値を高めます。またJAYCEEとして日常生活の中でも仕事を誠実にこなし、家族を守り、地域社会に貢献していくことで市民の皆さんから「JCの人はなかなか良か人材の多かもんね」と言われるようになれば、JCは人材育成する団体との認識が深まります。それは会員拡大や事業への参加者も増加へもつながります。地域のための事業を行う真摯な姿勢と一人ひとりの成長と行動が地域の中でのJAYCEEの信頼性とJCの価値をさらに高めていくと確信しています。


DSC_0159.JPG【会員拡大】 
 近年、菊池JCは会員減少に常に悩まされています。会員減少は活力を失わせ、組織や事業の継続にも影響するために会員拡大はすぐに行動しなければならない喫緊の課題であります。
会員拡大には、2つの大きな意義があると考えています。
1. 組織の維持や活性化
2. JC運動や魅力の拡散
新しい人材が入ってくることは、単に仲間が増えるだけにとどまらず、職業や経歴による多様な考え方や行動様式も入ってくるということです。全く違う角度からの意見をもらうことでマンネリ化した組織を引き締め、地域のための事業がさらに充実していきます。また多方面にJCの情熱や魅力を知ってもらう可能性を増やし、地域でのJCの存在意義を高めていくきっかけとなります。そのためには、メンバー自身がJCの意義や魅力を十分に理解し、発信していくことが重要です。2013年度は、1名が卒業される予定ですが、菊池JCがさらにパワーアップしていくためには、それ以上の人材を迎え入れる必要があります。最低5名を目標に会員拡大を推進していきます。


DSC_0102.JPG【地域における活動】
 菊池JCは、2009年より継続事業として幼稚園児、保育園児を対象とした「キッズサッカー大会」を開催しております。開催にあたり、NPO法人菊池市サッカー協会様には多大な協力を賜ってまいりました。今年度は、さらに協力関係を深め、新たな形を模索し、進化した大会とすべく努力してまいります。東日本大震災以降、「絆」がクローズアップされていますが、菊池JCでは震災前の2010年から続けている農業をテーマとした「絆プロジェクト」を実施しております。今年度も時代に即した笑顔あふれる企画を進めてまいります。また、青年会議所は数年来、地縁、血縁だけでない判断材料を提供するため「ローカルマニフェスト型公開討論会」を行っております。2013年は菊池市長選挙が施行されます。前回同様、今回も候補者の理解を得たうえで公平な立場で実施いたします。その他にも地域のため、自己成長のために未来を見据えた能動的な活動を推進していきます。


2378288736_5b7f9ec730_z.jpg【組織の強化】
 JCの事業は会議で丁寧に議論を重ねることで一人の考えだけでなく、多くの意見を取り入れてより良い事業を作っていく努力をします。しかしながら最近、メンバーの会議などでの発言が少ないように思います。私の推測では「反対のことを言うとわだかまりができるかもしれない」と人間関係が心配なのかもしれないし、「どのように主張すればいいのかわからない」と間違うのが嫌なメンバーもいるかもしれません。いずれにしろ仲間を恐れて、信頼関係を構築できていない現状をあらわしています。一人ひとりが成長し、より良い地域を作るために主張することは、お互いを理解する第一歩です。時には意見が対立することもあるかもしれませんが、考え方が違うのは当たり前です。それを共に乗り越えて良いものを作り上げれば、結果として絆が深まり、組織が強くなります。馴れ合いを排除し、相手に敬意を払った上で筋の通った建設的な主張を行い、地域に役に立つ事業を作り上げます。そして、それぞれが高い志を持ち、自立した大人の集団を目指します。


332868839_01a47456b3_o.jpg【結びに】
 戦後日本は空襲などで荒廃した国土で立ち上がり、奇跡ともいえる経済発展を成し遂げ、世界に冠たる経済大国を作り上げました。しかし、バブル崩壊以後、「失われた10年」が20年となり経済が停滞し、グローバル化、デフレ、円高、少子高齢化によるいびつな人口ピラミッド、東日本大震災の復興の遅れ、エネルギー問題への対応、領土問題等、将来へ悲観的な見方をする方が多くおられます。現在のJCメンバーは団塊ジュニアの人口ピーク(72年生まれ)以降に生まれた世代であり、豊かな日本の大きな恩恵を受けて育ってきたといえますが、大人になったときにはバブルも崩壊しており、景気のいい時代を知らずに社会人としてのキャリアを積んできました。経済成長で覆い隠された問題が噴出し、先の見通しが立てにくい時代背景だからこそ、地域や国家のために私たちの世代にしかできないことが必ずあります。伝統や歴史を大事にしながら、これまでの通用しなくなった常識や制度を考え直し、人々が安心して暮らすことができる社会を目指して、メンバーそれぞれが青雲之志を抱き能動的に未来へ向かって活動していきましょう。